太陽光発電の基礎知識

太陽光発電の研究は意外に古く1840年ころから始まっています。
1954年アメリカのベル研究所のピアソンとチャピンらのグループが初めて実用化に成功しました。
彼らが発見し現在世界的に主流となっている単結晶シリコン半導体の仕組みを簡単に説明しておきます。
リンを加えたn型半導体とホウ素を加えたp型半導体の二種類の半導体を使用します。
それに光を当てることにより光電効果が発生、電流を取り出す電極を設置する仕組みが太陽電池と呼ばれるシステムになります。
現在ではこのほかにも多結晶半導体や化学物質を使用することで発電する方法も実用化されています。
太陽電池と言っても電力を蓄えておくことができません。
発電した電気は使用するか、送電(売電)するか、蓄電池を併設して蓄えるかを選ぶことになります。
電流を使用すると電気料金の節約になります。
送電(売電)には電力会社への手続きが必要になりますが、発電量に応じた収入が得られます。
蓄電池に蓄えると日没後の生活電力に使用したり、地域によっては蓄電池から売電することも可能なエリアもあります。
(北海道では蓄電池からの売電はできません)
つまり発電した電気は、使うか、売るかを選ぶ必要があります。
可能な設置環境、電気使用量、ライフスタイルによって、使った方が良いのか売った方が良いのかを検討する必要があります。

自家消費型太陽光発電とは?

最近では、自家消費型太陽光発電が非常に注目されています。
売電ができないのであれば、太陽光発電は意味がないと思っていませんか?

最近、主流になりつつある自家消費型太陽光発電が、売電目的の投資型太陽光発電よりもお得になるケースが増えてきています。
自家消費型太陽光発電は、太陽光発電で創った電力を売電せず自家消費に回すことを意味しています。つまり発電した電力を自宅や会社の電力として消費するのです。

太陽光発電設備を20年間利用すると仮定した方法で試算すると以下のようなシミュレーションになります。

電力会社から買う電気単価 1kWh=約18円

太陽光発電で創った電気単価 1kWh=約9円

使う?売る?どちらが得なの?

ライフスタイルや、設置可能な設備の内容などによって最大限のメリットが出せるようにしないといけません。
一般的な条件ではFITの契約期間中の10年間は余剰電力は売電し、10年以降は使用電力と蓄電池に充電するのがお得になるケースが多いです。
そのためには発電モジュール(黒いパネル)、パワーコンディショナー、蓄電池の機種の組み合わせも考える必要があります。
例えば、日中と夜間だとどちらの電気使用量が多くなるかはご存じでしょうか。
また、自宅の屋根形状で設置できるモジュールの枚数や、設置するための屋根の強度や表面の経年劣化の状況を正確に把握しているでしょうか。
周囲の環境も大事です。
日陰を作る建築物や山や崖などの地形的な影響はもちろん、積雪する地域では冬の発電環境が悪くなることもあります。
さらに積雪してもしぶとく発電できるモジュールもあれば、わずかな雪や落ち葉でまったく働かなくなるモジュールもあります。
販売会社は必ずしもあなたにとって一番メリットの大きい組み合わせを提案してくれるとは限りません。
なぜなら、利益率の高い商品や、その会社が取り扱いできるメーカーに限定されてしまう傾向が強く、それを一般のお客様が見極めることがとても難しいからです。

なまらデンキでは発電シミュレーションの結果から最適な組み合わせを提案いたします。

よくある質問

Q
曇りや雨、雪の日でもきちんと発電できますか?
A

晴天時に比べますと、たしかに発電は下がってしまいますが、日射がある限り、発電はされます。

Q
北海道は冬の間、雪がふりますが、それでも大丈夫ですか?
A

太陽電池パネルが雪で隠れると日光が遮られ発電されなくなりますが、雪が溶けて日光がパネルに当たれば発電は行われます。北海道は日本で寒い地域ではありますが、日照時間は比較的多く日本では36番目になります。
参照元:気象庁 2020年の北海道札幌市の年間日照時間グラフ

Q
太陽光発電パネル(モジュール)のどのくらいもちますか?
A

一般的には20年以上の寿命が期待されますが、設置場所や設置条件によって異なります。
気になる方は、こちらで診断させていただきますのでご相談ください。診断すれば設置可能か? どれくらいもつかがシミュレーションできます。

Q
設置した際にその場所から雨漏りしたり、トラブルが発生しないか心配です。
A

メーカーの規定にそって、弊社が施工いたしますので雨漏りなどの心配はありません。
また、弊社は全道数百棟の施工実績があり、多くのお客様やメーカーからも評価されていますので安心してお任せください!

Q
日々の設備の掃除や機械のメンテナンスは必要になりますか?
A

基本的に汚れは雨や風で洗い流されてますので、掃除などをする必要はありませんが、やはり機械ですので経年の劣化や、設備部分の腐食が起きることがあります。
定期的なメンテナンスをおすすめいたします。それらについても弊社にお任せください。

Q
地震や強風などで壊れしまったら保障されますか?
A

弊社で設置する際には、太陽光発電システム設置後10年間、火災や自然災害での損害を補償いたします。
※自然災害補償の保険に加入することができます。