災害・停電時にあったらよかった再生可能エネルギー
2018年(平成30年)9月6日に北海道全域を襲った、北海道胆振東部地震での大規模停電。その停電により、街の機能がほとんど停止してしまい、多くの方が困り果てたことでしょう。
そんな災害や停電時でも再生可能エネルギーによる発電システムがあれば、電力が途絶えることなく安心できます。
そもそも再生可能エネルギーとは
再生可能エネルギー(Renewable Energy)とは、太陽光や風力、水力だけでなく、地熱や太陽熱などの自然界に存する「熱」、そしてバイオマスがあげられます。再生可能エネルギーは、資源が枯渇することなく繰り返し利用でき、発電や利用に地球温暖化の原因となっているCO2(二酸化炭素)をほとんど排出しない優れたエネルギー源です。
日本の主なエネルギー源の火力発電で使われている、石油・石炭といった化石燃料は有限のエネルギー資源です。しかし、太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、一度利用しても再利用が可能で、資源が枯渇しないエネルギーという特徴があります。
発電システム導入のメリット
さまざまな再生可能エネルギーがありますが、一般のご家庭でもっとも多く利用されている太陽光発電システムは、屋根などのスペースを利用でき、二酸化炭素などの排出のないクリーンな発電方法として普及し続けています。
太陽光発電システムの導入は、ご家庭において、次のように、いくつかのメリットが挙げられます。
太陽光発電システムの設置費用は、条件により異なりますが、2021年現在の相場は「1kWあたり約16万円」。一般的な住宅用の平均とされる、4.5kWの発電システムを設置する場合では約72万円という計算です。
高いと思われますが、2012年では、1kWあたりの設置料は約46.5万円。4.5kWの場合は、なんと約200万円強もかかってました。
しかし、現在はおよそ130万円近くも値が下がっています。
それでも、「設置費用が高い」という声ありますが、太陽光発電で利用ができる、「ソーラーローン」の利用で、初期投資額0円で設置可能です。こういった設置の敷居の低さが、導入のしやすさとなっています。
太陽光発電システムの導入で、いちばんの決め手となる理由のひとつが、発電された電気のうち、使い切れずに余った電気(余剰電力といいます)を電気事業者に売電可能なことです。
さらに、「FIT(固定価格買取制度)」という制度が適用され、発電システムの導入から10年間は、一般的な市場価格よりも高い価格で買い取ってもらえます。
太陽光発電システムで発電した電気は、ご自宅で使用できます。電気事業者から供給していた電気の一部を、ご自宅で発電した電気で賄うことができるため、電気代が抑えられます。
太陽光があれば、発電が行われるため、地震や台風といった災害による停電時でも、電力を確保・供給することが可能(正常稼働が条件)です。併せて、家庭用の蓄電池も導入することで、発電ができない夜間でも電気を利用できるため、防犯にも役立ちます。いざという時に非常用電源として活用できるのは非常に心強いことです。